和室の床柱は床の間の真ん中に立つ主役であり、
その家で最も高価なものであると言われています。
北山杉の絞丸太(しぼりまるた)は床柱として一般的ですが、
北山杉のような丸太以外にも、加工した四角の柱(角柱)や変わった形をした木(変木)を柱にすることもあり、
その家を建てる施主が本来は選んで決めます。
松の角柱
赤松皮付丸太
選び方は各和室の用途により異なります。
例えば、
・社寺などの格式の高い和室では角柱、
・一般住宅の和室では角柱や丸太、
・数寄屋の和室、お茶室では丸太や皮付の丸太※1
を選ぶことが一般的に多いです。
※1 皮付の丸太・・・赤松皮付丸太、桜皮付丸太、香節丸太といった樹皮が残った状態の丸太
その一般的な選び方を踏まえた上で、
自分の家の和室に合う床柱を選んでもらえたら良いかと思います。
木は、自然によって作られたもので、一本として同じものは存在しません。
それをお施主様自身が自分で選ぶことが大事だと思っています。
時折、当店にはお施主様が床柱を選びにいらっしゃいます。
大抵半日ほど掛けてじっくりとご納得されるまで選ばれます。
自宅の図面が頭に入っているお施主様であれば、
「ここにもこの木を使いたい!!」とご要望される方もおられます。
これから住むご自宅の一番大事な木材を
自分の目で見て、触って、感じて選んでいただくことが
なによりも住む家の愛着につながると思います。
当店にとっては、自宅に使われる木を自分で選んで、
ご納得いただけることが嬉しく、
お施主様には家を建てる前に是非見学に来ていただきたいと思っております。
ご見学、ご相談、ご質問等、お気軽にお問い合わせください。